【Kizukiシリーズ】No.1『J.R .ジャヤワルダナを知ってますか？』2021.6.11

2020年11月第2号　文章：井村正勝

スリランカの第2代大統領(1978～1989)がジュリウス・リチャード・ジャヤワルダナで、

1977年のスリランカ建国にも多大な貢献をされていますが、日本にとっては、国際社会に

復帰できる道筋を作った恩人でもあります。1951年 国連に初代大蔵大臣として参加し、

サンフランシスコ講和会議に当時のセイロン代表として出席しました。その時の会議演説で

「日本の掲げた理想に、独立を望むアジアの人々が共感を覚えたことを忘れないで欲しい」

と述べ、「増悪は増悪によって止むことはなく、慈愛によって止む」というブッダの言葉を

引用して、セイロンは日本に対する賠償請求を放棄する旨の演説を行い、このことが各国の

賛同を得てわが国は国際社会に復帰できることになりました。

また、1996年の彼の死去に際し、自分の角膜は右目はスリランカ人に、左目は日本人にとの遺

言により、片眼が日本に送られました。

彼は母国では、その頭文字から「JR」と呼ばれ尊敬されています。

☆ 井村正勝　理念経営協会 理事　井村屋グループ株式会社 元代表取締役社長

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